絵里奈と武蔵
小次郎と飛鳥武蔵が雌雄を決しようとしていたとき、病院のベッドで一人最期を迎えていた武蔵最愛の妹・絵里奈。その魂は、闘う二人の前に現れ、「もう戦いはやめて」と語りかけます。 しかし、闘うことしか知らない武蔵は、その言葉に困惑し、また唯一の心の支えだった妹の死も受け止められない。 そんな武蔵に対し、小次郎は胸に「覇皇剣」を受け瀕死状態のまま、鬼神と化した最強の男に向けて、相打ち覚悟に聖剣:風林火山に全てを託した…。 小次郎vs武蔵の、最後の決戦が始まろうとしたときBGMで流れた曲は、風小次サントラの中でも最も印象の強い、あの誠士館のシーンでいつも流れていたパイプオルガンが重々しく響き渡る「野望」という曲でした。 夜叉一族の最後に残った飛鳥武蔵。親友・壬生攻介と、生きていく目的でもあった絵里奈をも失い、追い詰められた誇り高き最強の男の眸の、なんと悲しいこと…。 最近、この曲を聴くだけで、妙にジワーンとしてしまうのでした。 聖剣戦争編以降の武蔵の生きざまは、心のよりどころとなった黄金剣と、自分の腕だけを信じて、あえて無明荒野を彷徨いつづけることを選んだように見えてしまいます。 うーん、濃くなけりゃ、生きていけないかもしれんな。 それにしても、絵里奈ちゃんってホントに最強のキャラだなあと、再度実感! 彼女に勝てるのは、おそらく、あの病院のおっかない看護師さんしかいまい(笑) |
2008/05/06 |
Copyright by Yomogi HARUNO 無断転載禁止 |
INDEX |