(1)陰影 |
陰影レイヤー(乗算)を作り、黒色で、グラデーションやエアブラシを使い、陰影や光沢を付けていきます。
複雑な陰影をつけるときは、陰影レイヤーを複数に分けることもあります。
質感や光源を意識すると、それっぽく見えるようですが…。こういうのって、ともかく数をこなすのが上達の近道かなあと。
なお、作業モードは、まだモノクロ作業なのでグレースケールモード。そのほうがファイルが軽くてマシンの負担が少ないように思うので。 |
|
(2)光沢 |
黄金聖衣は、これがあってより光り輝くようです。
乗算レイヤーを作って、パーツごとにペンツールでパスの塗りつぶしで描いています。
慣れないうちは、これもけっこう大変な作業だったのですが、慣れましたね。さすがに(笑)
墨ベタの横にうっすら見える灰色の線は、これを描くためだけにつくった下絵レイヤー(だったと思う)。 |
|
手順3 色塗り |
(1)ベースの色塗り |
ここから色塗りですので、モードをRGBカラーに変更します。
以下、各パーツごとにレイヤーを作り、塗って行きます。
まずは肌から。
肌に使えそうな色を「描画色と背景色」に選び、肌レイヤー(乗算・不透明度100%)にフィルター>雲模様1で置いてみます。
これから色を調整していくので、この段階では濃い目でいいように思います。 |
|
|
聖衣のベース着色。
肌と同様に、黄金っぽく見えそうな2色を雲模様で。
*色味を確認するために陰影と光沢のレイヤーを非表示にしています。 |
|
陰影レイヤーを表示すると、こんな感じ。
上と同じ色に見えませんなー。 |
|
|
マントとアンダーを塗ります。 |
|
|
髪を塗ります。
銀髪にしたいのだけど、これが一番悩ましい色。
説明は前後しますが、最終的には下のように、レイヤーで色を重ねたり、調整レイヤーで白っぽくしたり、レイヤーマスクで色を抜いたり、陰影レイヤーに塗った部分を指先ツールでこすったりしながら、銀髪を描き上げています。 |
|
|
必要に応じてパーツのレイヤーにグループ化したレイヤーを作り、より深みのある色味になるように、色を重ねていきます。
乗算モードのレイヤーをグループ化することが多いのですが、時々、(塗りつぶし)調整レイヤーで色味を調整をすることもあります。 |
|
(2)描線の色を変える |
黒の描線だと色が強すぎるので、各パーツに一番フィットするように描線の色を変えます。
描線レイヤーを一番上に置き、ロックをかけた状態で変更したい色を描画色に設定し、ブラシや塗りつぶしツールで塗ります。
塗りと同系色(特に明度)だと、絵にしまりがなくなるので、少し濃い色で塗ってます。 |
|
(3)光のあたる箇所の表現 |
各パーツのベースレイヤーにレイヤーマスクをかけ、大き目のエアブラシ等を使って、光があたると思われる部分から、慎重に色を抜いていきます。
昔は光のあたる場所はハイライトを重ね塗りしていたのですが、特にプリントアウトするといかにも「白で塗った」って感じになってしまったので、試行錯誤でこの方法を発見しました。
最近はけっこう大胆にベース色を抜いてしまうこともあります。
|
|
(4)目を塗る |
瞳と唇を塗ります。
この二つは同じレイヤーで塗ることが多いです。
唇は、あまり色を濃くするのは男性キャラには向かない気がするので、肌レイヤーで代用することも可能かと。 |
|
(5)人物部分の塗り完了 |
瞳や聖衣などにハイライトを入れて、人物部分の塗りが完了しました。
レイヤーは16枚。
あとで修正が効くように、レイヤー統合はしないで、このまま保存しています。
1911pix×2255pix
27.4MB
|
|
手順4 背景との合体 |
(1)人物画像の合体 |
「ミュシャ風」にするため、下の背景画像と合体する準備をします。
上の完成した人物レイヤーを合体し、余計な白い背景部分を削除します。
また、ミュシャ風とするため、茶色で「編集>境界線を描く」で太めの輪郭線を描きます。
このレイヤーを合体したファイルも別名で保存しておくと、元の重いファイルを開かなくても、いろいろ使えます。
1911pix×2255pix
6.51MB |
|
(2)合体する画像の準備 |
今回、背景に利用しようと思っている画像たち。
花の画像はpixivで素材として使用フリーのもの。使えそうな部分のみを切り張りして使います。
ミュシャ枠は、文字や色が変えられるように、文字レイヤーや色レイヤーは合体していないものを使います。
そして、上の人物レイヤーを合わせて…
↓ |
|
|
完 成 |
大きい絵はこちら
2012年現在の、私の「手のウチ」です。
フォトショを利用していないと分かりづらい表現が多かったですが、参考になりそうなところがあればご利用ください。
よく言われるとおり、お絵描きは他人の絵の真似から始まると思います。
その中から自分なりのこだわりや技法が身につくのではないでしょうか。 |
|